青瓦台奇襲事件

 1968年1月21日夜10時頃、北朝鮮軍第124軍部隊所属武装共匪31名が休戦線を越えて浸透し、大統領官邸である青瓦台を襲撃すようとしたが、非常勤務中だった警察の検問に 掛かるや、機関銃を乱射し、4台の市内バスに手榴弾を投げ、乗客を殺傷する蛮行を行った。この日の夜、対間諜作戦を指揮していたソウル鐘路警察所長崔 キュシク総警を始めとして、7名の軍警と民間人が北朝鮮の武装共匪により殺害された。

 軍・警捜索隊は、2月3日まで、31名の共匪中、1名を生け捕りにし、逃走した2名を除外した28名を射殺した。生け捕られた共匪金新朝が明らかにしたところによれば、彼らの目的は、1)大統領官邸爆破と要人暗殺、2)駐韓米大使館爆破と大使館員殺害、3)陸軍本部爆破と高級指揮官殺害、4)ソウル 矯導所爆破、5)ソビンゴ間諜収容所爆破後、北朝鮮間諜の帯同越北等だった。

 政府は、この事件を契機に国防力強化と250万名の郷土予備軍創設、防衛産業工場の設立を急いで推進した。また、米軍では、サイラス・ベンス米国大統領特使が2月11日訪韓し、両国間の安全保障のための共同声明が発表され、5月27〜28日の間、ワシントンにおいて第1次米韓国防長官会議が開催され、例年化した。

 そして、韓国政府は、北朝鮮の南派ゲリラ浸透に備えて、国内に共匪専門特殊部隊を編成し、前方には、155マイル休戦線に鉄柵を構築した。また、政府政策基礎を経済開発と同時に、国防を強化する「싸우면서 建設する政策」に転換した。

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最終更新日:2004/03/19

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